訪問看護のオンコール手当の相場はいくら?看護師が知っておきたい給与と働き方

訪問看護への転職を考える看護師にとって、気になる条件のひとつがオンコール手当です。「1回いくらもらえる?」「電話や緊急訪問があった場合は別に支給される?」「オンコールが多い職場は大変?」と疑問に感じる方もいるでしょう。

オンコール手当は、待機するだけの日と、電話対応・緊急訪問をした日で支給方法が異なる場合があります。求人票の金額だけで判断せず、担当回数や実際の負担、休日の取りやすさも確認することが大切です。

訪問看護のオンコール手当の相場

日本看護協会の「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査」では、訪問看護ステーションで働く看護職員のオンコール手当は、次のようになっています。

手当の種類1回あたりの平均額どんな手当か
待機のみ2,233円電話に対応できる状態で待機する
電話対応609円利用者や家族からの連絡に対応する
緊急出動1,791円実際に訪問した場合の手当。時間外手当は別

※日本看護協会の調査結果。回答者ベースの平均額であり、すべての事業所に当てはまる金額ではありません。

待機手当は、一般的な目安として1回あたり1,000〜3,000円程度と紹介されることがあります。ただし、平日と土日祝日、メイン担当とサブ担当などで金額が異なる職場もあります。金額だけでなく、支給条件まで確認しましょう。

オンコール手当は月にいくらになる?

月の担当回数によって、待機手当の合計は変わります。たとえば、1回2,000円の職場で月5回・10回担当した場合は、次の金額です。

月の待機回数1回2,000円の場合
5回10,000円
8回16,000円
10回20,000円

これは待機手当だけの単純計算です。電話対応や緊急訪問に対する手当、時間外勤務の賃金などは、職場の規定によって別途支給される場合があります。

一方で、手当が高くても担当回数が多い、夜間の電話が頻繁にある、緊急訪問が続くといった状況では、負担が大きくなることもあります。「1回あたりの金額」と「月に何回担当するか」をセットで見ることがポイントです。

求人票で確認したい5つのポイント

オンコールの条件を比較するときは、次の項目を確認しましょう。

確認項目面接などで聞きたいこと
待機手当平日・休日で金額は変わるか
担当回数月平均で何回程度か
電話対応電話対応に追加手当はあるか
緊急訪問出動手当や時間外手当はどう計算するか
サポート体制管理者や他の看護師に相談できるか

さらに、オンコール当番の翌日の勤務調整、休暇の取りやすさ、研修や同行訪問の体制も確認できると安心です。オンコールの経験が少ない方は、独り立ちまでの教育方法や緊急時の相談先も聞いておきましょう。

オンコールの負担を減らす職場選び

オンコールの負担は、手当の額だけでは決まりません。スタッフ数や利用者の状況、連絡を受けたときの判断基準、緊急訪問を支える仕組みによっても変わります。

たとえば、次のような職場は、安心して働けるかを判断する材料になります。

  • 電話対応や緊急訪問の判断基準が共有されている
  • 困ったときに管理者や経験者へ相談できる
  • 当番が一部のスタッフに偏らないよう調整している
  • オンコールの実績を振り返り、業務改善につなげている

リハビリ職の場合も、事業所によってオンコールの担当範囲や役割が異なります。看護師と同じ条件だと決めつけず、職種ごとの業務内容と待遇を確認してください。

採用担当者が考えたいオンコール制度の伝え方

看護師の採用を担当する訪問看護ステーションにとっても、オンコール制度の説明は重要です。求人票に手当額だけを記載しても、応募者が知りたい「実際の負担」や「支援体制」が伝わらないことがあります。

採用情報には、手当の金額に加えて、月の平均担当回数、電話対応・緊急訪問時の賃金、複数人で支える体制、教育・相談体制などを具体的に示しましょう。実態に基づいて説明することで、入職後の認識違いを防ぎ、定着にもつながります。

まとめ

訪問看護のオンコール待機手当は、日本看護協会の調査で1回あたり平均2,233円でした。ただし、実際の待遇は事業所ごとに異なり、電話対応や緊急出動の支給方法も確認が必要です。

転職先を選ぶときは、手当の金額だけでなく、月の担当回数、緊急訪問時の賃金、相談できる体制、休日の取りやすさを比較しましょう。採用する側も、金額と制度の実態をわかりやすく伝えることが、看護師に選ばれる職場づくりの第一歩です。